どうにもならない対立を解消する①

ちゃんと考える

考える力をつける3つの道具、2つめの「クラウド」を紹介します。

クラウドは他人との対立や自分自身のジレンマを解消するための思考ツール。モヤモヤした気分を雲(=クラウド)にたとえて、その雲をパッと消し去ることで、晴れ晴れとした気分を手に入れる、そんなツールです。

「嫌われる勇気」でおなじみのアドラー心理学では「すべての悩みは人間関係の悩み」と言われています。そんな人間関係の悩みは、多くの場合、行きつくところ「対立」という形にあらわれるのではないかと思うのです。クラウドを使うことで、誰もが人間関係の悩みから解放されて、みんなが自分らしい人生を送ることができたら、と思っています。

さて、前置きはこのへんにして、クラウドの使い方を紹介します。クラウドも5つのステップで構成されて、非常にシンプルなので、小さなお子さんでも使っていただけますよ。

ステップ①は「対立を特定する」です。

人間関係やジレンマで悩むことがあれば、それが対立としてどのように表現されるかを考えてみましょう。このとき、紙や付箋に書き出すことをおススメします。頭の中のモヤモヤをいったん外に出すことで、落ち着いて状況を考えることができるようになります。

対立は「〇〇する」vs「△△する」という感じで、異なる立場の人がそれぞれどんな「行動」を取ろうとしているのかで表現します。そしてこれらの行動は「同時にすることはできない」という特徴を持っています。

例えば「早起きする」vs「二度寝する」

早起きして勉強したい自分と、ぬくぬくと布団にくるまっていたい自分の対立です。自分の中でのジレンマを内部対立と言います。

「家で金魚を飼う」vs「家で金魚を飼わない」

これは、金魚を飼いたくてしょうがない女の子と、世話をするのがいやで飼いたくないお母さんの対立です。他人同士の対立を外部対立と言います。

こんな感じで、いま悩んでいること、モヤモヤすることを、2つの相反する行動=対立の形で表現してみましょう。

僕がいま悩んでいるのはこれ。「部下に事細かに仕事の指示命令をする」vs「部下に仕事のやり方を任せる」の対立。どうしても細かく指示命令をしたくなってしまうので、これをクラウドで解消できるか考えてみます。

付箋に書き出すとこんな感じ↓ 雷のような矢印でふたつの行動が相反するものであることを表します。

対立を特定するとどうなるのか?それを次回以降で見ていきます。